シャカサバ!~社会科苦手を克服したい人へ~

「社会科がつまらない!」「分からない!」そんな方必見!このブログを読めば社会科が好きな教科・得意教科に変わる!

【歴史分野】「打製石器」「磨製石器」の違いと「旧石器時代」「新石器時代」の違いを解説!

こんにちは!

 

シャカサバ!」久しぶりの更新です!

 

今回は歴史の記事です!
旧石器時代新石器時代」について書いていきます!

 

 

1、「道具」って便利!

さて、みなさん。

前回の「人類の出現」の記事のところで、

 

今から数百万年前、人の祖先「原人」が「道具」を使うようになった、と書きました。

 

道具というものは、
人々の生活を豊かなものにしてくれます。

 

例えば、私たちが生きるためには、栄養を取らなければなりません。

はるか昔は今のように店なんてないですから、

自分の力で食料となる動物を捕まえたり(狩猟)、
植物の木の実を取ったりする(採集)必要がありました。

 

そのためには、例えば狩猟だと、その動物を倒さなくてはいけません。
また、木の実を取るために森の奥へ入る際には、
いろいろな草や木を切り分けなければいけません。

 

もしこれを「道具なし」でやるとなるとどうでしょうか?
動物を捕まえるとき、素手で戦い合うのでしょうか?
素手で木をなぎ倒すのでしょうか。

 

それは無理な話ですよね。

 

そこで、それらの問題を解決すべく、
道具が使われるようになったのです。

 

では、その道具の材質は何なのでしょうか?
動物をしとめたり、木材を切ったりするためには、
硬く丈夫な材質でないとダメですよね。

 

鉄などの金属!でしょうか?

 

しかし、まだこのころは、金属を作る技術は存在しませんでした。
金属を加工する技術。
そんなもの、まだまだ存在しない時代でした。

 

2、その辺に転がっている「石」が「道具」に?

 

では、何を使ったのか。

 

それは、私たちの身近にあるもの…

その辺りに転がっているもの…

 

そう、です。

 

人々は、石を生活に役立つような、
強い「道具」にしたのです。

 

3、石を打ち砕いて製作した「打製石器

 

そのあたりに落ちてある石は、何か「物が切れる」ような鋭い(するどい)ものではありません。
しかし、石を打ち砕いた場合、うまく砕ければ石は包丁や尖っているもののように鋭くなります。

 

打ち砕いて、鋭利(えいり=鋭いこと)な刃物のようになった石は、
動物を狩猟したり、木を切ったりすることができる「道具」になりました。

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それらの道具は、具体的に例を挙げると、石を打ち砕いて作られたするどいナイフ(やじり)、(やり)、ハンドアックス(手おの…短い持つところがある斧[おの])などです。

 

 

これらは、「ち砕いてした石器」ということで、
打製石器」と呼ばれます。

この打製石器が使われ始めたのは、世界的にみると大体200万年ほど前です。

 

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動物の狩猟(しゅりょう)や、樹木の伐採(ばっさい)や加工のために使われていました。

 

4、石を磨いて製作した「磨製石器」の登場!

さて、そうやって人々はこの石を打ち砕いた打製石器のみを用いていました。

 

しかし、その後、新しい石器が登場します。

 

それは、砂と石をすり合わせたり、石同士をすりあわせたりして表面を滑らかに加工した石器です。

 

この石器は、かれて作された石器なので、
磨製石器」といいます。

世界的にみると、今から約10000年前とも、8000年前ほどから使われるようになったと

言われています。

 

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ものを切るのに用いられていた石器ですが、石を磨くことにより、
さらに切れ味や鋭さが上がりました。

 

種類としましては、稲を刈るときに使われた石包丁や、
魚や動物の皮を剥ぐための石匙(いしさじ)、
釣りの道具として使われた石錘(せきすい=石のおもり)、
また、料理をするためのすり鉢として使用された石皿(いしざら)などがあります。

 

5、「旧石器時代」と「新石器時代」の違い

 

さて、この石器が使われた時代は、
大きく分けて前半と後半に分けられます。

 

前半は、打製石器のみが使われた時代で、「旧石器時代」といいます。

世界で見れば、大体200万年前辺りから始まったといわれています。
後半は、打製石器に加え磨製石器が使われるようになった時代で、「新石器時代」といいます。

世界で見れば、大体今から1万年前辺りから始まりました。

 

*補足ですが、「旧石器時代」「新石器時代」の定義は諸説あります。

「牧畜・農耕が始まれば『新石器時代』になる」という考えもあります。

しかし、牧畜・農耕が始まっていなくても『新石器時代』と定義される場所もあります。

歴史というのは、様々なとらえ方があるのです。その辺りはご理解いただきたいと思います。

 

6、「新石器時代」のよく勘違いされていること

ここでよく勘違いされるのが、「『旧石器時代』から『新石器時代』になって、

打製石器は使われなくなった」ということです。

 

新石器時代でも、打製石器は引き続き使われていました

打製石器磨製石器共存していた時代だったわけですね。

 

すなわち、各時代で使われた石器は、

旧石器時代打製石器

新石器時代打製石器+磨製石器

 

…というわけです。

ここ、勘違いされやすい点なので、覚えておいてくださいね!

 

ちなみに、世界的には旧石器時代は200万年前ほど前に起こったわけですが、

日本では昔は、旧石器時代は存在しないと考えられていました。

 

しかし、1949年に、相沢忠洋という人物が、

旧石器時代に作られたであろう打製石器を発見し、

日本にも旧石器時代はあるといわれるようになりました。

 

この相沢忠洋さんのお話は、また追々したいと思います。

 

7、まとめ

さて、本日のまとめです。

 

・動物を捕まえるためや、木を切るためなどの用途で、ずっと昔の人々は「」を加工し道具にした。石を加工した道具を「石器」という。

・石を打ち砕いて製作された石器は「打製石器」という。

・石を磨いて製作された石器は「磨製石器」という。

・「打製石器」のみが使われた時代を、「旧石器時代」、「磨製石器」が使われるようになった時代を「新石器時代」と呼ぶ。なお、新石器時代打製石器は引き続き使われていた。

 

…といったところです。

 

それでは、久しぶりの記事になりましたが…

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

 

 

 

 

【地理分野】世界の三大洋「太平洋」「大西洋」「インド洋」!太平洋はなぜ「大」じゃなくて「太」?位置と名前の由来を徹底解説!

こんにちは!

 

前回の地理分野では、世界の六大陸について話しました。

 

www.shaka-saba.com

今回は、陸の逆…


世界の大きな三つの海…


世界の三大洋について話していきたいと思います!

 

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さて、皆さん。


世界の三つの大きな海…全部言えますか?

 

太平洋
大西洋
インド洋

 

です。

 

(1)太平洋

 

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「太」平洋です。「たい」はい(ふとい)です。
太平洋を「平洋」と点をなくして書いてしまったら

 

テストの点もなくしてしまって、たいへんよ(たいへいよう)~

 

すみません。スベりました汗

 

太平洋(たいへいよう)は、世界で一番大きい海です。
どのくらい大きいかといいますと、
地球表面の3分の1は太平洋です。それだけ大きいのです。

 

左下から時計回りに、オーストラリア大陸ユーラシア大陸(と、日本)・北アメリカ大陸南アメリカ大陸と、
さまざまな大陸に囲まれている海です。

 

英語で言うと、「パシフィック・オーシャン(Pacific ocean)」といいます。

 

太平洋の「太」は「太っている」の「太い」
だから、「太っている人みたいに、大きい海!」
だから太平洋!
ではありません!

 

太平(たいへい)とは、「穏やか(おだやか)」という意味です。

 

太平洋の「」の字。これは名前に使われる漢字としてもおなじみですね。
この「」という字は、「泰(たい)」という字が変化してできたものです。
具体的には、「」という字の「水」に似ている部分を点(・)に変え、
それ以外の部分もいろいろ簡略化(かんりゃくか)し、そして「」という漢字になったとのことです。
この「」という字も、名前によく使われますね。

 

」の元となった「」という字は、
さまざまな意味がありますが、その一つに、
安らか、穏やか(おだやか)、落ち着いている」という意味があります。

 

つまり、太平洋は、
穏やか(泰=太)で、平和な大洋という意味になります。

 

穏やか」と聞いて皆さんは「?」となるかもしれないですね。

 

いや、穏やかって…毎年、太平洋で台風が発生しまくって、
日本にめっちゃ被害与えてるじゃん!

 

って思ったかもしれません。

 

太平洋は穏やか」というのは、
これはある歴史上の人物が思ったことです。
いわゆる、主観です。

 

その人物は誰かといいますと、
世界一周を成し遂(と)げた、マゼランです。

 

 

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マゼランは、スペインを出港し、大西洋(後で説明します)を渡りました。
大西洋を横断して、マゼランは感じました。

 

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「うわー…めっちゃ荒れている海だなあ…」

 

そして南アメリカ大陸の先端、マゼラン海峡を抜け、太平洋に入ったとき、こう感じました。

 

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「えー…めっちゃ穏やかな海じゃん!」

 

それから、マゼラン一行は太平洋を横断し、フィリピンに向かうまで、一度も暴風に合わなかったそうです。

 

そこから、マゼランはこの海を「穏やかな大洋」というふうに名付けました。

 

(2)大西洋

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続いて、大西洋(たいせいよう)についてです。

 

太平洋と大西洋。
ひらがなで書くと、


「たいいよう」と
「たいいよう」

 

6文字中、1文字しか変わりません。

 

ローマ字で書くと、

 

「taiheiyo」と

「taiseiyo」。

 

8つのアルファベット中、1文字しか変わりません。

 

では、漢字で書くとどうか。

 

太平洋」と

大西洋」。

 

3文字中2文字違います。
合っているのは、最後の「洋」だけです。

 

大西洋の「」は、「大(おおきい)」です。
「太平洋」みたいに、太いって書かないでくださいね!

 

覚え方としては、「大西(おおにし)・洋(ひろし)」さん、と覚えてください。
太西(ふとにし)洋(ひろし)…ではないですよ!


(ちなみに、百貨店の三越伊勢丹は、昔大西洋おおにしひろし)という方が社長でした)

 

大西洋は、英語で言うと、アトランティック・オーシャン(Atlantic Ocean)といいます。

 

左下から時計回りに、南アメリカ大陸北アメリカ大陸ユーラシア大陸
そしてアフリカ大陸に囲まれています。

 

知っている方は知っていると思いますが、
これらの大陸は、昔はすべて一つの大陸でした。

 

これらの大陸が分かれて、動いてできたのが、
大西洋というわけです。

 

英語名「アトランティック・オーシャン(Atlantic Ocean)」の由来としては、
古代ギリシアで大西洋の南部は、
アフリカ大陸の北西端に立つ巨神「アトラス」に支配されている海だ、と考え、
アトランティコス(Atlanticos)と呼びました。

そこから大西洋全体を「アトランティック・オーシャン」と呼ぶようになったとのことです。

 

ちなみに、日本の「大西洋」は、
古代ローマでの大西洋全体の呼び名、
「Oceanus occidentalis(西の大きな海)」が訳されて、
大西洋」と呼ばれました。

 

太平洋の「」は、「穏やか」という意味ですが、
大西洋の「」は、そのまま「大きい」という意味です。
きちんと区別しましょう!

 

(3)インド洋

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左下から時計回りに、アフリカ大陸、ユーラシア大陸(アジアの南)、オーストラリア大陸に挟まれた海です。
三大洋の中で唯一、国の名前、「インド」が入っており、唯一カタカナで書きます。
インドの南、にあるのでインド洋。単純明快ですね。

 

 

三大洋の中では、一番小さい海です。

 

(4)まとめ

いかがでしたでしょうか?

「世界の三大洋」は、3つあり、それぞれの名前の由来、位置としては、

 

(1)太平洋…「平=泰平…穏やか」な海。世界で一番大きい。

左下から時計回りに、オーストラリア大陸ユーラシア大陸北アメリカ大陸南アメリカ大陸に囲まれている。

(2)大西洋きい西の海。

左下から時計回りに、南アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸・アフリカ大陸に囲まれている。

(3)インド洋インドの南の海。

左下から時計回りに、アフリカ大陸・ユーラシア大陸オーストラリア大陸に囲まれている。

 

…です!

 

それでは、今回はこのあたりで!

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

 

【公民分野】現代社会の特徴…「少子高齢化!」その現状と原因を解説!

こんにちは!

 

シャカサバ!」今回は「公民分野」の記事を書いていきます!

 1、現代社会の特徴

公民で最初に習うのは…

 

現代社会の特徴」です。

 

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今、私たちが生きている社会がどのような特徴を持っているのかについて学んでいきます。

 

 現代の社会は…「○○○」社会である

 

さて、皆さん。

 

問題

 

現代の社会は『〇〇〇』社会であることが特徴的である。

 

『〇〇〇』に当てはまる言葉を答えなさい。

 

…という問いを出されたらどう答えますか?

いきなり出されたら困りますよね。

 

答えもたくさんあるように思います。

 

さて、中学校の公民では、数多くある
「現代の社会は『〇〇〇』社会であることが特徴的である。」
の『〇〇〇』に入る言葉として、
次の「3つ」を重要な答えとして出しています。

それは何か。

 

1つは「少子高齢化」。

現代の社会は『少子高齢化』社会であることが特徴的である。

 

2つ目は「情報化」。

現代の社会は『情報化』社会であることが特徴的である。

 

3つ目は「グローバル化」。

現代の社会は『グローバル化』社会であることが特徴的である。

 

…というわけです。

 

少子高齢化」「情報化」「グローバル化

 

皆さん、聞いたことはあるでしょうし、
大体の言葉の意味は分かるかと思います。

 

ただ、具体的に説明を!と言われてしまったら、

少し困ってしまうのではないでしょうか。

 

…というわけで、説明していきましょう!

今回は「少子高齢化」について、具体的に解説します!

 2、少子高齢化社会

(1)電車で席を譲る?

さて、皆さん。

電車でお年寄りがいたら、席を譲っていますか?

 

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…ん?「譲っている?」偉いですね!
きっといいことありますよ!

 

…ん?「譲っていない?
うーん、そうですか…。

 

でも、もしも電車で立っているお年寄りが複数人いた場合は、誰に譲るか迷ってしまいますよね。

 

このお年寄り(A)に譲ろうか、それともこっちのお年寄り(B)に譲ろうか。

 

もしAのお年寄りに譲った場合は、Bのお年寄りは「なんでわしに譲らないんじゃ!」って怒っちゃうかもしれません。

 

人に優しくする」っていうのは難しい問題です…。

 

それなら、もういっそのこと、どちらにも譲らない方がいいや!
…っていう考えになるかもしれません。

 

日本はお年寄りが多いので、そういうことも起こりうるでしょう。

 

(2)日本はお年寄りが多い!

 

日本は、65歳以上の高齢者の割合が、実に26.9%(2015年)です。
4人に1人が高齢者なのですね。

 

では、昔から日本は、おじいちゃんおばあちゃんだらけなのでしょうか。

 

答えは…Noです。

 

第二次世界大戦が終わって5年経った1950年、日本の65歳以上の高齢者の人口は、全体の人口のわずか5%でした。
20人に1人だけだったのです。
今の5分の1しか、高齢者はいなかったのです。

 

さて、それではなぜ、高齢者の割合は増えたのでしょうか?

 

(3)高齢者の割合が高い理由1 高齢者自体の数が増えた

 

それは第一に、日本人の平均寿命が延び
高齢者自体の数が多くなったからです。
これは単純明快な理由ですね。

 

戦争が終わったばかりの1947年の日本の平均寿命は、
男性が50.06年、女性が53.96歳でした。

 

戦後すぐは、今の会社における定年の年齢(60歳)より、
平均寿命が低かったんですね!

 

それでは、現在はどうでしょうか。
現在の日本の平均寿命は、男性が81.25年、女性が87.32年です。(2018年、厚生労働省の調査より)

 

30年以上も伸びたんですね!

 

平均寿命が延びている理由としては、
やはり第一に医療技術・そして制度の進歩が挙げられるでしょう。

 

まず技術の面で言うならば、病気を治療する技術は、目覚ましく進歩していることは言うまでもないことですが、
ただ治療するだけでなく、事前に病気を予防することに関しても、
今日の医療では重視されています。

 

また、国の医療を支える制度に関しても、第二次世界大戦が終わってから、
国民皆保険制度」という、誰でも医療を受けるときは、ある一定の額は国が保障しますよ、という制度や、
高額療養費制度」という、医療費の自己負担分があまりにも高額になった場合、後から払い戻される制度などができました。

 

これで、気軽に医療を受けられるようになり、
病気が少なくなり、平均寿命が延びたわけです。

(4)高齢者の割合が高い理由2 子供の数が減った

さて、高齢者の割合が増えた、もう一つの理由としましては…
高齢者以外の割合が減少したということです。

 

すなわち、子供の数が減った、ということです。
言い換えると、子が少なくなった…
少なくなった子供…

 

少子化」になったというわけです。

 

さて、なぜ減ったのでしょうか?

 

理由はさまざまにありますが、
まず第一に、人々が結婚する時期が遅くなったこと(「晩婚化(ばんこんか)」といいます)や、そもそも結婚しない(「未婚化(みこんか)」といいます)人々が増えたことで、産まれる子供が少なくなったことが挙げられます。

 

1950年は、日本の人が結婚する年齢の平均が男が25.9歳、女性は22.9歳でした。
しかし今(2016年)では、男性は31.1歳、女性は29.4歳と、どちらも5歳以上上がりました。

 

この晩婚化や未婚化については、「昔に比べ、単身(一人)でも便利に暮らせるようになった」ことや、

 

結婚や家族に対する価値観(考え方)が昔と比べ柔軟になったことなどがあげられます。

 

昔は、「結婚して、家族と生活を営むのが『当たり前』のことだ!」と思われていました。

 

でも、「そういうのは個人の自由!別に結婚しようとしなかろうと自分の勝手!人が口をはさむことではない!」という考え方が今ではあります。

 

そのほか、女性の社会進出も原因の一つとして挙げられます。

女性の社会進出が進む一方で、子供を育てるための支援が十分でないために、子育ての仕事との両立が難しく、また、「子供を産んだら、産休や育児で休まざるを得なくなり、その分得られるお給料が減ってしまう!」となることより、子供を産むことをためらう母親が多いのも現状です。

 

そういったように、日本では子供の割合が減り(少子化)、
お年寄りの割合が増える(高齢化)、
少子高齢化」が顕著に起こっているわけです。

 

 

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 3、まとめ

 

さて、今回は、
少子高齢化」について、その現状と原因…

 

・日本は高齢者の割合が多く、65歳以上の割合が26.9%(2015年)

・高齢者の割合が増えている原因は、平均寿命が上がったこと。

・平均寿命が上がったのは、医療技術と制度の進歩から。

・高齢者の割合が上がっているのは、子供の数が少なくなったからでもある。

少子化の原因は、女性の晩婚化、未婚化、社会進出などによる。

 

について話してきました。

 

 

次回の「公民」の記事では、

 

少子高齢化」ってどんな問題があるの?
少子高齢化」の対策ってどんなものがあるの?

 

…について話していきたいと思います。

 

それでは、
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

【歴史分野】 人類の出現と進化! 直立二足歩行の「猿人」→火と言葉を使う「原人」→私たちに近い「新人」!

こんにちは!

 

今回は歴史分野の一番初めの部分、


人類の出現」について解説していきます!

 

 

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1、はじめに

(1)皆さんは…「人(ヒト)」という生き物

さて、皆さん。
今、これを見ている皆さんは、

 

人(ヒト)」という生き物ですね。

 

…まさか「自分、実はサルでーす」とかいう
このサイトを見ている方はいませんよね(;^_^A

 

しかし、当たり前のことですが、
地球ができたときから、「人(ヒト)」はいたのではありません。

 

(2)地球で最初に生まれた生物は…

地球で最初に生まれた生物は、細胞が一つでした。(単細胞生物といいます)。

 

それが複数細胞のある生物に進化し、それがさらに大型化し…というように、
どんどん進化して、種類も増え、そしてその種類の一つが「ヒト」になったのです。
(詳しいことは、理科で習います)

 

さて、では、その「ヒト」という生物はいつ生まれ、
それはどのように進化したのか?というのを、
述べていきたいと思います。

 2、人の進化

はじめに注意点

「『ヒト』という生物は『いつ生まれ』『どのように進化したか』」ということについては事実が確定しているわけではなく、いくつかの説があります。

 

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それらの説は化石の発掘や、その発掘物に対する考察などから導き出されています。
どれが正しいか、間違っているかは分かりません。


だって、今生きている人の中で、ヒトの進化を「目で、間近に見てきた」人なんて、
誰もいませんからね。

 

タイムマシンができれば、「これが人類進化の確定事実だ!」ということが判明しますが、
まだ開発される気配はないので、科学や歴史の知見から考察するしか方法がないのです。

 

これからこのブログ「シャカサバ!」で述べることは、
確定している事実でなく、なおかつ多数ある説の中で特に有力なものをピックアップして書いたものです。


ですから、ここに書いてあることは完全かつ絶対的な事実だ!とは思わないでくださいね。念のため。

 

(1)猿人

さて、人はどのように進化していったのでしょうか?

 

かつて、人はサルのような生き物でしたが、

次第にサルっぽさが抜けて「ヒト」っぽくなっていきました。

 

そして、700万年ほど前に、「サルのような、ヒトのような」存在になりました。
それが猿人(えんじん)です。

 

サルとヒトの中間的な形態といったところですね。

特に有名な猿人はアウストラロピテクスです。

 

このアウストラロピテクスの骨は、1924年南アフリカの洞窟で、
解剖学者であるレイモンド・ダートという人物が発見しました。

 

彼は洞窟で人間にも類人猿(オランウータンやゴリラなど)にも見えない頭蓋骨を発見し、
これは「類人猿が人に進化する中間過程のものだ!」と信じました。

 

そして、1925年、彼はそのことを論文に執筆しました。

当初、その説は学者たちにボロボロに否定されましたが、
その説を信じた人もいました。

 

ダートの説を信じた人は、南アフリカに渡り、発掘を行いました。
すると、アウストラロピテクスの化石がたくさん見つかりました。

これにより、アウストラロピテクスは類人猿とヒトの中間形態だ!と広く認められるようになりました。

 

アウストラロ(Australo)とは、「」の意味、
ピテクス(Pithecus)とは、サルの意味です。

 

アウストラロピテクスの特徴として、直立二足歩行をするということが挙げられます。

 

ただの」二足歩行は、他に行っている動物もいます。
例えば、カンガルーや鳥などです。
はるか昔は、恐竜も二足歩行でした。


しかし、「直立=まっすぐ立ち」ではありませんでした。

 

直立」二足歩行をするのは、ヒトだけなのです。

「直立」二足歩行をすると、以下のようなメリットがあります。

 

・「まっすぐ」に立つことで、大きな頭部をがっちり体で支えることができる。

 

四足歩行や直立でない二足歩行の生物の頭が大きかったら…
バランスが悪くてうまく動けなくなりますよね。

 

でも、直立二足歩行を行う人間は別です。
身体でがっちりと頭を支えることができます。

 

なので、体に比べて大きい脳のサイズを持っても体のバランスを崩さないため、
脳が大きく進化しました。
そのために、高い知能を得ることができたのです。

 

・前足=腕が歩くことから解放された。


すなわち、歩行に使っていた前足=腕が自由になったということです。


それで、重いものをラクラク持つことができるようになりました。
また、物を投げることもできるようになったのも特徴です。

 

さらに、手が自由になったことで、「道具」を使うようになりました。
石を砕いて作った、打製石器(だせいせっき)などを作るようになりました。

 

(2)原人


猿人に続いて登場したのが、原人(げんじん)です。

原人は、大体200万年前ほどに現れました。
原人は、猿人以上に現在の「ヒト」っぽい生物になりました。

 

原人の特徴として、まず第一にを使うようになったということです。

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火を扱える生物は、人しかいません
犬が火をおこしたり、ましてや吐いたりしませんよね。

 

火を使えるということで、原人に以下のようなメリットになりました。


・火というのは明かりになる。暗いところでも活動できるようになった。
・火というのは、害虫やけものから身を守るために役に立った。
・火を使い、肉や植物を調理できるようになった。肉(タンパク質)は、加熱することで、食べても消化しやすくなり、栄養を多く摂取できるようになる。また、加熱することにより、植物の大部分を食べることができるようになった。

 

敵となる生物から身を守ることができ栄養をしっかり取れるようになったわけです。

 

もう一つ、重要な発展として、「言葉」が使えるようになったことです。

 

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研究によると、原人の頭蓋骨(ずがいこつ)には、言語をコントロールする脳の部位の跡が見つかった…ということから、そのように言われています。

 

ただ、これは「言われている」ということだけであり、確定事実ではなく、

あくまでも有力な一説です。

 

他の説によると、言葉を話せるようになった人類はこの後に登場する「新人」からという説もあります。

 

「原人」は、声帯(せいたい)が現代人よりも高い位置にあったため、
きちんとした言葉が話せなかったという説があります。

 

ただ、中学校の教科書では、「言葉」を話せるようになったのは「原人かと書いてあるので、テストではそれに従ってください。

 

繰り返しになりますが、「原人」の特徴としては、

 

を使えるようになった。
言葉をつかえるようになった

 

…と覚えておいてください。

(3)新人


さて、次に現れたのが新人(しんじん)です。

現れたのは、今から20万年ほど前です。


私たち「今の『ヒト』」の直接の祖先です。

 

もうこのころになると、かなり現在の「ヒト」に近づいています。

「新人」は、「ホモ=サピエンスラテン語で『賢い人間』の意味」とも言います。

 

有名な新人としては、クロマニョン人がいます。
1868年に、フランスのクロマニョン洞窟で鉄道工事をしていた際に見つかりました。

 

クロマニョン人の特徴としては、まずは精密な石器・骨器などの道具
を使ったことが挙げられます。

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例えば、投げ槍(なげやり)を使って狩りを行っていました。

 

他にも、動物をモチーフにした洞窟壁画を描いたことなどが挙げられます。

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有名な壁画として、ラスコー洞窟の壁画、アルタミラ洞窟の壁画などがあります。


いわゆる「絵画」と言った芸術活動は、新人から始まったと言われています。

 

その他に、象牙(ぞうげ)やトナカイの角などを使った彫刻や装身具なども制作したようです。

 

3、まとめ

 

さて、では本日のまとめです。


人類は、以下のような順番で進化しました。

 

猿人(えんじん)アウストラロピテクス直立二足歩行道具の使用

原人(げんじん)言葉の使用

新人(しんじん)ホモ=サピクロマニョン人洞窟壁画

私たち今の「ヒト」

 

いかがでしたでしょうか?

 

人類は、長い時間をかけて、今の「ヒト」になっていったのですね。

 

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

【地理分野】世界の6大陸について!形の特徴と名前の由来!ユーラシアはヨーロッパ+アジア?アフリカは色々な説があり?

こんにちは!

 

あなたの社会科の苦手克服を手助けする「シャカサバ!」です!

 

今回から、「地理」「歴史」「公民」…各分野の細かい単元について、
詳しく解説していきます!

 

これを読めば、社会科の「わからない!」が「わかった!」に変わるかもしれません!
いや、変わります!

 

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今回は、「地理」分野の最初の単元、「世界の六大陸」について解説していきたいと思います!

 1、世界の6大陸

 

さて、世界の六大陸、あなたは全部言えますか?

 

その6つはと言いますと、

 

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1、ユーラシア大陸

2、アフリカ大陸
3、北アメリカ大陸
4、南アメリカ大陸
5、オーストラリア大陸
6、南極大陸

 

…です!

 

それでは、各大陸について、「こんな形をしているよ!」というイメージと、
どうしてその名前なのか?」という、
名前の由来を交えて詳しく説明していきたいと思います!

 

(1)ユーラシア大陸

 

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ユーラシア(Eurasia)大陸は、世界で一番大きい大陸です。

 

世界で一番大きい大陸は、ユーラシア大陸ゆうらしいです。


…つまらないダジャレ失礼しました(汗)

 

どうしてユーラシア大陸というのでしょうか?

 

それは単純明快です。

 

このユーラシア大陸は、西側をヨーロッパ州
東側をアジア州が占めています。

 

ヨーロッパというのは、「Europe」、
アジアは「Asia」とつづります。

 

Europe」と「Asia」をくっつけて…

 

EuropeAsia

 

ここから間の「ope」を取ります。

 

Eurasia

 

…というわけで、「ユーラシア」といいます。

 

ユーラシア」とゆうらしいのです。(しつこい)

 

このユーラシア大陸にある有名な国としては、


ロシア、中華人民共和国、ヨーロッパ諸国、インドなどです。

 

(2)アフリカ大陸

 

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とがったしっぽを持つ、おじぎしている生き物みたいなのがアフリカ大陸です。

 

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 …うーん、我ながら謎の生物だ…(笑)

 

少しカタカナの「フ」にも似ていますね。

ア『フ』リカだけに。

 

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何故「アフリカ」という名前かと言いますと…

 

「ユーラシア」と違って、「こうだからだ!」というのは確定していません。
様々な説があります。

 

主なものを紹介しますと、

 

(1)かつて北アフリカに住んでいた部族を表す「Afri(アフリ)」からという説。この言葉はその場所で使われていた「洞窟に住む人々」を表す「ifri」がなまったものと言われている(他にも説あり)。


(2)ギリシア語で「寒い」「怖い」を表す「phrike」に、否定を意味する「a」というアルファベットが付いてできた「aphrike」という言葉からという説。すなわち、「寒さや恐れがない場所」という意味から。

 

(3)エジプト語の「af-rui-ka」がもととなったという説。「af-rui」とは、「~の始まりに戻ってくる=回帰する」という意味。「ka」とは、「すべての人々」と「お母さんの子宮」「生まれたところ」を指す。

 

…などがあります。

 

このアフリカにある主な国としては、エジプト、モロッコ、ナイジェリア、ソマリア南アフリカ共和国などがあります。

 

(3)北アメリカ大陸

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アメリカ」とつく大陸のうち、北にあるのが北アメリカ大陸です。

 

北部と南部に大きめの湾があること、

北部に小さめの島があることが特徴です。

 

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アメリカ」という言葉は、イタリア人の探検家「アメリゴ・ベスプッチ」からとられています。

 

アメリ」というのはイタリア語では「Amerigo」とつづりますが、

 

ラテン語という言語では「Americus」とつづります。読みは「アメリクス」です。

 

そしてこのラテン語という言語は「男性の形」「女性の形」というような形がある言語で、「男性の形」が「アメリクス」ですが、

 

「女性の形」というのが「Americaアメリ)」というのです。

 

ここにある主な国は、カナダ、アメリカ合衆国、メキシコなどです。

 

(4)南アメリカ大陸

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アメリカ」とつく大陸のうち、南にある大陸です。

 

おじぎしているっぽい」形が
少しアフリカ大陸と似ていますが、

 

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アフリカ大陸と比べて、

 

お辞儀の角度が小さい

後ろのとがったしっぽがない

 

感じがあります。

 

ここにある主な国は、ブラジル、コロンビア、アルゼンチンなどです。

 

(5)オーストラリア大陸

 

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角が2本ある鬼みたいなのがオーストラリア大陸です。 

 

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名前の由来は、ラテン語で「南の地」を表す「terra australis」からです。

 

カンガルーが住んでいることで有名ですね。

 

ここにある国は、オーストラリアだけです。

 

(6)南極大陸

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地球の南の果てにあるのが、南極大陸です。

 

南極にあるから南極大陸。単純明快ですね。

 

氷に閉ざされていて、めちゃくちゃ寒いです。

 

良く定期テストや入試で、
南極大陸が書かれていない地図を提示して、

 

ここに書かれていない大陸は何でしょう?

 

っていう問題が良く出ます。

 

正直、影が薄い大陸ですが…存在を忘れないように!

 

「世界地図」と画像検索しても、
南極大陸が描かれていない世界地図…結構あります(涙)

 

皆さん、南極大陸を…忘れないでくださいね!
シャカサバ!」からのお願いです!

 

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ここにある国は…ありません!

さすがに寒いですからね…

でも、研究目的などで住んでいる人もいます。

 

 

 2、まとめ

 

さて、いかがでしたでしょうか?

今回は、世界の6大陸、

 

1、ユーラシア大陸

2、アフリカ大陸
3、北アメリカ大陸
4、南アメリカ大陸
5、オーストラリア大陸
6、南極大陸

 

…について解説しました!

 

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

社会科「公民」分野の苦手克服!(後編)…不必要に人を傷つけないために…嫌な思いを「させない」ために学ぶ!

こんにちは!

 

前回の記事では、社会科「公民」は、

 

(当ブログの考えでは)

 

自分が嫌な思いをしないために学ぶものだ!

 

ということについて話しました。

 

www.shaka-saba.com

今回は(当ブログが思う)

 

社会科を学ぶもう一つの理由…

 

他の人に「嫌な思い」をさせないために学ぶものだ!

 

ということについて話していきたいと思います!

 

 

(1)人は誰もが「加害者」になっている

さて、皆さん。

 

人は生きていると、他人から何かしら「嫌な思いを受けた」という、

被害者になった経験があると思います。

 

「受けたことが一度もない!」という人はまずいないでしょう。

 

では、この逆を考えてみてください。

皆さんは、他人に「嫌な思い」をさせたことはないでしょうか?

 

えっ、自分はないよ!

自分はそんな人を傷つけたりすることはしないよ!

 

という人も、

実は気づかないうちに人を傷つけてしまう

いわば加害者になっているかもしれません。

 

こちらとしては傷つけるつもりはなかったのに、

でも相手は「嫌な思いをした」…ということは、

実はあるかもしれません。

いや、「絶対ある!」と断言してもいいでしょう。

 

おそらく、この世に一人も「今まで他人を傷つける経験を一度もしていない」人というのは、

いない、と思っています。

(2)できれば加害者になりたくない!だから公民を学ぶ!

 

でも、できれば私たちは、他人を傷つけたくないですよね。

 

他人を傷つけるということは、言い返せば自分も復讐され不幸になるかもしれないですし、

誰かを傷つけたことで、関係ない第三者に危害が及んでしまう、ということもあるでしょう。

 

しかし、公民を学べば、

その「他人を傷つけない」ということについて、

知る、そして考えるきっかけになる、と思っています。

 

では、具体的に話していきます。

 

(3)自由の問題…日本国憲法自由権」について

 

まずは、日本国憲法の「人権」分野などで学ぶ、

自由」の問題について。

 

自由」という言葉は、憲法の中でも規定されています。

自由の権利のことを「自由権」といいます。

 

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自由権は大きく3つのカテゴリに分かれていますが、その中に「精神の自由」というものがあります。

 

さらに、その中には、「表現の自由」という小さなカテゴリがあります。

 

それは、「自分の持つ思いや考えは、自由に発表してもよい」というものです。

 

これは一見すれば、素晴らしいものに見えます。

 

しかし、これは

 

どんなにひどいことを言ってもいいんだ!

どんなに過激な表現をしてもいいんだ!

 

というわけではありません。

 

何か表現したこと・言ったことが他人の「権利」を侵害してしまうと、

規制を受けてしまいます。

 

例えば、誰かが、

 

ある人物のことを傷つけるような表現を行ったら。

 

ある集団(民族やマイノリティ(少数者))が嫌がることを言ったら。

 

特定の人に対してでなくても、あまりに乱暴なこと、差別的なことを言ったら。

 

そのようなことを言うとどうなるのでしょうか?

そのような「なんでもあり」を認めることで、

世の中が「幸せになる」のでしょうか?

 

自由」の権利…「自由権」というものは、もともと人々が、

幸せになる」ためにあるべきものです。

 

その「幸せになる」ということを無視した「自由」は、

「自由」なのでしょうか?

 

どのような表現も行って大丈夫!

 

…というものではありません。

 

誰かが傷つくような「自由」は、

憲法で制限されています。

これを「公共の福祉」と言います(また、後々話します)

 

自由」をはき違えて、

好き勝手やってはいけない。

それは単なる教訓でなく、憲法上でも規定されています。

 

ただ、その「公共の福祉」という名目で、

自由を縛る」というのも、それもまた問題で、

世の中の「幸せ」が奪われてしまうかもしれません。

 

ですので、自由というのは難しい問題です。

 

今現在でも、愛知県で開かれている、

「表現の不自由展」が、

物議をかもしていますね…

 

自由」というものに絶対的な答えというものはありません。

ただ、私は「自由」について深く考えていかなければ、

誰かを「不必要に」傷つけてしまうことになるかもしれません。

 

(4)情報化社会…調子に乗ると大変なことに?

 

話は変わりまして。

続いては、「現代の社会」の特徴のところで勉強する、

情報化社会」について。

 

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現代は昔と比べて、インターネットで様々な情報が手に入りやすくなり、便利になりました。

インターネットの技術は急速に進歩しており、

今では簡単に情報発信と受け取りをすることが可能になりました。

 

しかし、便利になった反面、さまざまな問題が噴出しました。

 

例えば、個人情報や何かのデマをインターネット上に書き込んだ場合、

みなさんが思っている以上に、大変なことになります

 

インターネットの情報は、

 

1、一生消えない。

2、拡散されやすい。

3、特定されやすい。

 

という特性があります。

 

それでは、順番に見ていきましょう。

 

1、一生消えない。

インターネットで、何かを書き込んで発信したとしたら。

その時点で、もう消えることはありません

 

え~?書き込んでも削除すればいいじゃん!

と思うかもしれませんが、

 

一度書き込んでも、誰かがスクリーンショット(スクショ)を取っていたら、その記録はずっと残ります。

また、もう削除されて現存しない過去のサイトを見られる「Wayback Machine」という

サイトもあります。

 

一度ネットで何か発信してしまったら、

「やばい!まずいこと書いちゃった!消さなきゃ!」と内容を削除しても、

実際はネット上から消えることはないのです。

 

2、拡散されやすい。

インターネットの情報は、あっという間に世の中に広まります。

ツイッターリツイート機能などが良い例でしょう。

 

夜、調子に乗ってツイッターにまずいことを書いてしまった。

朝起きて消そう!…としたら、もう手遅れ。

自分が発信したまずい情報がたくさんの人に拡散されてしまった

…ということも起こりえます。

 

3、特定されやすい。

インターネットというのは怖いです。

ちょっとした情報からでもいろいろなことが特定できてしまいます。

 

例えば、写真から、住んでいる場所を特定…とかいうことも、

今では簡単にできてしまいます。

 

最近では、ストーカーの男が、

「瞳に写った景色」から、被害女性の住所を特定した…ということも話題になりましたね…

 

そういったように、インターネットというのは、便利な反面、

使い方を誤れば、非常に怖いものなのです。

 

もし、インターネットの怖さを知らず、

デマなどの不適切なことを書いた場合、

それが拡散され、発信された情報から詳しい情報が読み取られて特定され

さらにはそれ一生残ってしまう

 

本人は軽い「悪ふざけ」のつもりでも、

それがネットに書いたら、大変なことになり、他人を著しく傷つけることになるかもしれません。

 

また、他人だけでなく、

自分自身も傷ついてしまうかもしれません。

 

公民で習う「情報化社会」の光と闇は、

加害者にも被害者にもならないように、

ぜひ、しっかりと学んでほしいと思います。

 

(5)まとめ

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

前編、後編と2回にわたって書いてきた、

社会科「公民」魅力、役に立つところについて。

 

当ブログ「シャカサバ!」では、

公民は、

自分が嫌な思いを受けないため

そして

他人に嫌な思いをさせないため

学ぶものである、と書いてきました!

 

もちろん、公民には、

これ以外にも

魅力や役立つところがたくさんあります!

 

それはまた後々当ブログで紹介できたらなと、

思っております!

 

それでは、

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

 

 

社会科「公民」分野の苦手克服!(前編)権力がある者から身を守る…嫌な思いを「しない」ために学ぶ!

こんにちは!

 

このブログでは、

 

「教科の苦手克服のためには、

その教科が役に立つこと魅力があることを実感することが必要だ!」

 

の考えから、

今まで4回にわたって「社会科」の魅力と、

「こんなことに役に立つ!」ことについて書いてきました!

 

 ● 「社会科が苦手だ!嫌いだ!」そんな学生のみなさんへ!考え方を180°転換すれば社会科は面白くなる!

 

社会科「地理」分野の苦手克服!地名の暗記だけではない!将来社会で活躍する力をつけてくれる!

 

社会科「歴史」分野の苦手克服!(前編)歴史を勉強する意味・理由って?年号丸暗記だけでない!

 

社会科「歴史」分野の苦手克服!(後編)歴史は「人間同士のドラマ」がある「エモい」科目だ!

 

今回は「公民」の役に立つことについて、

話していこうと思います!

 

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(1)公民を習う理由…「嫌な思いをしないため」!

 

さて、「社会科」の中で、

公民」は3年生になって初めて習う科目です。

 

それだけレベルが高い科目です。

では、公民はどのように役に立つのでしょうか?

 

中学校の社会で、公民を義務教育として習わなければならないのは何故?

と聞かれた時に、

どのような答えが返ってくるかは、答える人によりそれぞれでしょう。

答える人の数だけ、正解があるように思います。

 

ちなみに、当サイト「シャカサバ!」としては、

もしこのような質問をされた場合、こう答えます。

 

それは、

 

「自分が嫌な思いをしないため」

 

に公民を習うんだ!

 

というふうに答えると思います。

 

(2)公民を学べば、嫌な思いをすることが少なくなる

 

人生は長いです。

皆さんはこれから、生きていく中で楽しいこと、嬉しいこと、

色々な体験をすることでしょう。

 

しかし、生きている中で、

「よい」体験しかしない、という人はおそらくいないでしょう。

 

人生には、生きていく中で、

何らかの苦しいこと、悲しいこと、腹が立つこと

そのような「嫌な経験」を(よほどのラッキーな人でない限りは)必ずします。

 

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それは人生を生きていく上では避けることはできないことです。

 

しかし、私たちは、

さまざまなことを「学ぶ」ことで、その「嫌な思い」を受けるのを避けることができる、

もしくは受けてしまっても、軽減することができます。

 

 

それでは、具体的に説明していきます。

 

(3)権力者に嫌なことをされないように…拷問の禁止・黙秘権

 

例えば、「政治」の分野について。

この分野では「国会」「内閣」「裁判所」などのはたらきについて学んでいきます。

 

と同時に、「国会」「内閣」「裁判所」といった、

強いもの(権力があるもの)には、

暴走しないようにさまざまな仕組みが施されてある

ことを学びます。

例えば、「裁判所」で扱う「刑事事件」について。

 

日本の憲法では、暴力をふるうなどの拷問(ごうもん)を行い、

無理やりに自白させることは禁止されています。

 

さらには取り調べを受ける側は、自分にとって不利になることをしゃべらなくてもよいという、

黙秘権(もくひけん)」が定められています。

 

もし、皆さんが無実の罪(冤罪=えんざい)で警察に捕まえられたときに、

拷問を受けて、無理やり「自分がやりました」と言わざるを得なくなった。

 

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もし「拷問の禁止」というルールがあることや、


黙秘権」が保障されていることを知らなければ


これはしかたがないことなのか」と、泣き寝入りしてしまうかもしれません。

 

そんな時、「拷問の禁止」「黙秘権」があることを知っていれば、

その「不当な取り調べを受けた」ことを、

訴えることができるでしょう。

 

(4)消費者として嫌な思いをしないために…製造物責任法(PL法)

 

次に、経済分野の「消費者の保護」について例を挙げます。

 

私たち消費者(買い物をする人)が、製品を作る人や売る人から、

嫌な思いを受けないために、様々な法律が整備されています。

 

その法律の中の一つに、「製造物責任法(PL法)」というものがあります。

 

 

もしも、私たちがある製品を使った際、

ケガをしたり財産を失ってしまった場合は、

仮に製品の生産者(製品を作った人=メーカー)に過失(うっかりミス)がなくとも、欠陥があることが事実ならば、

生産者は被害を受けた人に損害賠償をしなければいけない、という法律です。

 

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ちなみにこの法律ができる前は、もし使用した製品に欠陥があり、被害を受けたとしても、

この製品の、このようなところがおかしかったから欠陥なんだ」ということを、

消費者が自ら証明しないといけませんでした。

 

消費者は、その使用している製品について詳しいわけではありません。

ここが欠陥」なんて証明することなど、至難の業(しなんのわざ)です。

だから、相手から損害賠償を得ることが難しかったのです。

 

でも、「製造物責任法(PL法)」ができたことで、

そのようなことを被害者が立証する必要がなくなり、

被害者が不利な状況はなくなりました。

 

こういった消費者を保護する法律の存在を知らなければ、

私たちはやはり、泣き寝入りしてしまう恐れがあります。

 

そういった「私たちが被害を受けないために、定められている法律やしくみがある

ことを知識として持っているか、いないかでは、

人生で「嫌な思い」を受ける量、数が、

かなり違ってくると思います。

 

権力がある者は知識がない者を狙います。

そのような嫌な思いをしても、やり返さない…

正確に言うなら、やり返すための知識がない人を

主に攻撃します。

 

そのように嫌な思いを受けても、きちんと反撃できるために。

そもそも嫌な思いを最初から受けないために

私たちは社会科「公民」、ひいては「学問」を学ぶのです。

 

(5)まとめ 

 

さて、今回は、社会科「公民」は、

 

「自分が嫌な思いをしないため」

 

に学ぶのが(当ブログ「シャカサバ!」の中の人が思う)一つの答えである、

ということについて話していきました!

 

さて、タイトルを見ても分かるように、「前編」とありますよね。

 

前編」があるということは、「後編」もあります!

 

今回は、

嫌な思い」を「受けないため」に公民は学ぶんだ!と話しましたが、

嫌な思い」というのは「受ける」だけでなく、

私たちが無意識のうちに、

他人に「嫌な思い」を与えてしまう、ということもあります。

 

次回「後編」は、

他の人に「嫌な思い」を与えてしまわないために公民は学ぶ!

ということを話していきます!

 

次回をお楽しみに!

 

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!