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【公民分野】現代社会の特徴…「少子高齢化!」その現状と原因を解説!

こんにちは!

 

シャカサバ!」今回は「公民分野」の記事を書いていきます!

 1、現代社会の特徴

公民で最初に習うのは…

 

現代社会の特徴」です。

 

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今、私たちが生きている社会がどのような特徴を持っているのかについて学んでいきます。

 

 現代の社会は…「○○○」社会である

 

さて、皆さん。

 

問題

 

現代の社会は『〇〇〇』社会であることが特徴的である。

 

『〇〇〇』に当てはまる言葉を答えなさい。

 

…という問いを出されたらどう答えますか?

いきなり出されたら困りますよね。

 

答えもたくさんあるように思います。

 

さて、中学校の公民では、数多くある
「現代の社会は『〇〇〇』社会であることが特徴的である。」
の『〇〇〇』に入る言葉として、
次の「3つ」を重要な答えとして出しています。

それは何か。

 

1つは「少子高齢化」。

現代の社会は『少子高齢化』社会であることが特徴的である。

 

2つ目は「情報化」。

現代の社会は『情報化』社会であることが特徴的である。

 

3つ目は「グローバル化」。

現代の社会は『グローバル化』社会であることが特徴的である。

 

…というわけです。

 

少子高齢化」「情報化」「グローバル化

 

皆さん、聞いたことはあるでしょうし、
大体の言葉の意味は分かるかと思います。

 

ただ、具体的に説明を!と言われてしまったら、

少し困ってしまうのではないでしょうか。

 

…というわけで、説明していきましょう!

今回は「少子高齢化」について、具体的に解説します!

 2、少子高齢化社会

(1)電車で席を譲る?

さて、皆さん。

電車でお年寄りがいたら、席を譲っていますか?

 

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…ん?「譲っている?」偉いですね!
きっといいことありますよ!

 

…ん?「譲っていない?
うーん、そうですか…。

 

でも、もしも電車で立っているお年寄りが複数人いた場合は、誰に譲るか迷ってしまいますよね。

 

このお年寄り(A)に譲ろうか、それともこっちのお年寄り(B)に譲ろうか。

 

もしAのお年寄りに譲った場合は、Bのお年寄りは「なんでわしに譲らないんじゃ!」って怒っちゃうかもしれません。

 

人に優しくする」っていうのは難しい問題です…。

 

それなら、もういっそのこと、どちらにも譲らない方がいいや!
…っていう考えになるかもしれません。

 

日本はお年寄りが多いので、そういうことも起こりうるでしょう。

 

(2)日本はお年寄りが多い!

 

日本は、65歳以上の高齢者の割合が、実に26.9%(2015年)です。
4人に1人が高齢者なのですね。

 

では、昔から日本は、おじいちゃんおばあちゃんだらけなのでしょうか。

 

答えは…Noです。

 

第二次世界大戦が終わって5年経った1950年、日本の65歳以上の高齢者の人口は、全体の人口のわずか5%でした。
20人に1人だけだったのです。
今の5分の1しか、高齢者はいなかったのです。

 

さて、それではなぜ、高齢者の割合は増えたのでしょうか?

 

(3)高齢者の割合が高い理由1 高齢者自体の数が増えた

 

それは第一に、日本人の平均寿命が延び
高齢者自体の数が多くなったからです。
これは単純明快な理由ですね。

 

戦争が終わったばかりの1947年の日本の平均寿命は、
男性が50.06年、女性が53.96歳でした。

 

戦後すぐは、今の会社における定年の年齢(60歳)より、
平均寿命が低かったんですね!

 

それでは、現在はどうでしょうか。
現在の日本の平均寿命は、男性が81.25年、女性が87.32年です。(2018年、厚生労働省の調査より)

 

30年以上も伸びたんですね!

 

平均寿命が延びている理由としては、
やはり第一に医療技術・そして制度の進歩が挙げられるでしょう。

 

まず技術の面で言うならば、病気を治療する技術は、目覚ましく進歩していることは言うまでもないことですが、
ただ治療するだけでなく、事前に病気を予防することに関しても、
今日の医療では重視されています。

 

また、国の医療を支える制度に関しても、第二次世界大戦が終わってから、
国民皆保険制度」という、誰でも医療を受けるときは、ある一定の額は国が保障しますよ、という制度や、
高額療養費制度」という、医療費の自己負担分があまりにも高額になった場合、後から払い戻される制度などができました。

 

これで、気軽に医療を受けられるようになり、
病気が少なくなり、平均寿命が延びたわけです。

(4)高齢者の割合が高い理由2 子供の数が減った

さて、高齢者の割合が増えた、もう一つの理由としましては…
高齢者以外の割合が減少したということです。

 

すなわち、子供の数が減った、ということです。
言い換えると、子が少なくなった…
少なくなった子供…

 

少子化」になったというわけです。

 

さて、なぜ減ったのでしょうか?

 

理由はさまざまにありますが、
まず第一に、人々が結婚する時期が遅くなったこと(「晩婚化(ばんこんか)」といいます)や、そもそも結婚しない(「未婚化(みこんか)」といいます)人々が増えたことで、産まれる子供が少なくなったことが挙げられます。

 

1950年は、日本の人が結婚する年齢の平均が男が25.9歳、女性は22.9歳でした。
しかし今(2016年)では、男性は31.1歳、女性は29.4歳と、どちらも5歳以上上がりました。

 

この晩婚化や未婚化については、「昔に比べ、単身(一人)でも便利に暮らせるようになった」ことや、

 

結婚や家族に対する価値観(考え方)が昔と比べ柔軟になったことなどがあげられます。

 

昔は、「結婚して、家族と生活を営むのが『当たり前』のことだ!」と思われていました。

 

でも、「そういうのは個人の自由!別に結婚しようとしなかろうと自分の勝手!人が口をはさむことではない!」という考え方が今ではあります。

 

そのほか、女性の社会進出も原因の一つとして挙げられます。

女性の社会進出が進む一方で、子供を育てるための支援が十分でないために、子育ての仕事との両立が難しく、また、「子供を産んだら、産休や育児で休まざるを得なくなり、その分得られるお給料が減ってしまう!」となることより、子供を産むことをためらう母親が多いのも現状です。

 

そういったように、日本では子供の割合が減り(少子化)、
お年寄りの割合が増える(高齢化)、
少子高齢化」が顕著に起こっているわけです。

 

 

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 3、まとめ

 

さて、今回は、
少子高齢化」について、その現状と原因…

 

・日本は高齢者の割合が多く、65歳以上の割合が26.9%(2015年)

・高齢者の割合が増えている原因は、平均寿命が上がったこと。

・平均寿命が上がったのは、医療技術と制度の進歩から。

・高齢者の割合が上がっているのは、子供の数が少なくなったからでもある。

少子化の原因は、女性の晩婚化、未婚化、社会進出などによる。

 

について話してきました。

 

 

次回の「公民」の記事では、

 

少子高齢化」ってどんな問題があるの?
少子高齢化」の対策ってどんなものがあるの?

 

…について話していきたいと思います。

 

それでは、
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!