【歴史分野】 人類の出現と進化! 直立二足歩行の「猿人」→火と言葉を使う「原人」→私たちに近い「新人」!
こんにちは!
今回は歴史分野の一番初めの部分、
「人類の出現」について解説していきます!
1、はじめに
(1)皆さんは…「人(ヒト)」という生き物
さて、皆さん。
今、これを見ている皆さんは、
「人(ヒト)」という生き物ですね。
…まさか「自分、実はサルでーす」とかいう
このサイトを見ている方はいませんよね(;^_^A
しかし、当たり前のことですが、
地球ができたときから、「人(ヒト)」はいたのではありません。
(2)地球で最初に生まれた生物は…
地球で最初に生まれた生物は、細胞が一つでした。(単細胞生物といいます)。
それが複数細胞のある生物に進化し、それがさらに大型化し…というように、
どんどん進化して、種類も増え、そしてその種類の一つが「ヒト」になったのです。
(詳しいことは、理科で習います)
さて、では、その「ヒト」という生物はいつ生まれ、
それはどのように進化したのか?というのを、
述べていきたいと思います。
2、人の進化
はじめに注意点
「『ヒト』という生物は『いつ生まれ』『どのように進化したか』」ということについては事実が確定しているわけではなく、いくつかの説があります。
それらの説は化石の発掘や、その発掘物に対する考察などから導き出されています。
どれが正しいか、間違っているかは分かりません。
だって、今生きている人の中で、ヒトの進化を「目で、間近に見てきた」人なんて、
誰もいませんからね。
タイムマシンができれば、「これが人類進化の確定事実だ!」ということが判明しますが、
まだ開発される気配はないので、科学や歴史の知見から考察するしか方法がないのです。
これからこのブログ「シャカサバ!」で述べることは、
確定している事実でなく、なおかつ多数ある説の中で特に有力なものをピックアップして書いたものです。
ですから、ここに書いてあることは完全かつ絶対的な事実だ!とは思わないでくださいね。念のため。
(1)猿人
さて、人はどのように進化していったのでしょうか?
かつて、人はサルのような生き物でしたが、
次第にサルっぽさが抜けて「ヒト」っぽくなっていきました。
そして、700万年ほど前に、「サルのような、ヒトのような」存在になりました。
それが猿人(えんじん)です。
サルとヒトの中間的な形態といったところですね。
特に有名な猿人はアウストラロピテクスです。
このアウストラロピテクスの骨は、1924年、南アフリカの洞窟で、
解剖学者であるレイモンド・ダートという人物が発見しました。
彼は洞窟で人間にも類人猿(オランウータンやゴリラなど)にも見えない頭蓋骨を発見し、
これは「類人猿が人に進化する中間過程のものだ!」と信じました。
そして、1925年、彼はそのことを論文に執筆しました。
当初、その説は学者たちにボロボロに否定されましたが、
その説を信じた人もいました。
ダートの説を信じた人は、南アフリカに渡り、発掘を行いました。
すると、アウストラロピテクスの化石がたくさん見つかりました。
これにより、アウストラロピテクスは類人猿とヒトの中間形態だ!と広く認められるようになりました。
アウストラロ(Australo)とは、「南」の意味、
ピテクス(Pithecus)とは、サルの意味です。
アウストラロピテクスの特徴として、直立二足歩行をするということが挙げられます。
「ただの」二足歩行は、他に行っている動物もいます。
例えば、カンガルーや鳥などです。
はるか昔は、恐竜も二足歩行でした。
しかし、「直立=まっすぐ立ち」ではありませんでした。
「直立」二足歩行をするのは、ヒトだけなのです。
「直立」二足歩行をすると、以下のようなメリットがあります。
・「まっすぐ」に立つことで、大きな頭部をがっちり体で支えることができる。
四足歩行や直立でない二足歩行の生物の頭が大きかったら…
バランスが悪くてうまく動けなくなりますよね。
でも、直立二足歩行を行う人間は別です。
身体でがっちりと頭を支えることができます。
なので、体に比べて大きい脳のサイズを持っても体のバランスを崩さないため、
脳が大きく進化しました。
そのために、高い知能を得ることができたのです。
・前足=腕が歩くことから解放された。
すなわち、歩行に使っていた前足=腕が自由になったということです。
それで、重いものをラクラク持つことができるようになりました。
また、物を投げることもできるようになったのも特徴です。
さらに、手が自由になったことで、「道具」を使うようになりました。
石を砕いて作った、打製石器(だせいせっき)などを作るようになりました。
(2)原人
猿人に続いて登場したのが、原人(げんじん)です。
原人は、大体200万年前ほどに現れました。
原人は、猿人以上に現在の「ヒト」っぽい生物になりました。
原人の特徴として、まず第一に火を使うようになったということです。
火を扱える生物は、人しかいません。
犬が火をおこしたり、ましてや吐いたりしませんよね。
火を使えるということで、原人に以下のようなメリットになりました。
・火というのは明かりになる。暗いところでも活動できるようになった。
・火というのは、害虫やけものから身を守るために役に立った。
・火を使い、肉や植物を調理できるようになった。肉(タンパク質)は、加熱することで、食べても消化しやすくなり、栄養を多く摂取できるようになる。また、加熱することにより、植物の大部分を食べることができるようになった。
敵となる生物から身を守ることができ、栄養をしっかり取れるようになったわけです。
もう一つ、重要な発展として、「言葉」が使えるようになったことです。
研究によると、原人の頭蓋骨(ずがいこつ)には、言語をコントロールする脳の部位の跡が見つかった…ということから、そのように言われています。
ただ、これは「言われている」ということだけであり、確定事実ではなく、
あくまでも有力な一説です。
他の説によると、言葉を話せるようになった人類はこの後に登場する「新人」からという説もあります。
「原人」は、声帯(せいたい)が現代人よりも高い位置にあったため、
きちんとした言葉が話せなかったという説があります。
ただ、中学校の教科書では、「言葉」を話せるようになったのは「原人から」と書いてあるので、テストではそれに従ってください。
繰り返しになりますが、「原人」の特徴としては、
・火を使えるようになった。
・言葉をつかえるようになった
…と覚えておいてください。
(3)新人
さて、次に現れたのが新人(しんじん)です。
現れたのは、今から20万年ほど前です。
私たち「今の『ヒト』」の直接の祖先です。
もうこのころになると、かなり現在の「ヒト」に近づいています。
「新人」は、「ホモ=サピエンス…ラテン語で『賢い人間』の意味」とも言います。
有名な新人としては、クロマニョン人がいます。
1868年に、フランスのクロマニョン洞窟で鉄道工事をしていた際に見つかりました。
クロマニョン人の特徴としては、まずは精密な石器・骨器などの道具
を使ったことが挙げられます。
例えば、投げ槍(なげやり)を使って狩りを行っていました。
他にも、動物をモチーフにした洞窟壁画を描いたことなどが挙げられます。
有名な壁画として、ラスコー洞窟の壁画、アルタミラ洞窟の壁画などがあります。
いわゆる「絵画」と言った芸術活動は、新人から始まったと言われています。
その他に、象牙(ぞうげ)やトナカイの角などを使った彫刻や装身具なども制作したようです。
3、まとめ
さて、では本日のまとめです。
人類は、以下のような順番で進化しました。
猿人(えんじん)…アウストラロピテクス、直立二足歩行、道具の使用
↓
原人(げんじん)…火、言葉の使用
↓
新人(しんじん)…ホモ=サピエンス、クロマニョン人、洞窟壁画
↓
私たち今の「ヒト」
いかがでしたでしょうか?
人類は、長い時間をかけて、今の「ヒト」になっていったのですね。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!